ウェブの駄文

駄文です。個人的なものです。

春が嫌いだ

僕は春が嫌いだ。冬が終わり、風が強くなり、鼻がムズムズし始めるこの季節が一年の中でもっとも嫌いだ。肌寒さもなくなって、外に出る人が浮ついているようになるこの季節が嫌いだ。冬の間に近づいた本質から離れて、社会に出るために嘘を心に塗って、それでヘラヘラしてられる人々も嫌いだ。新しい場所にいっても、呼ばれる形が変わっても彼ら自身は何も変わっていないはずなのに、人が変わったようになるヤツらが嫌いだ。

季節がいっかいまわって、住む場所が変わって、付き合う仲間も変わったとしても、変わらないものはある。多分、僕はそういう変わらないものに人よりもずっと深く愛着を持っているだけで、他の人が先へ進んでいるように見えるのは、外側のころころ変わるものばかり見えるからなんだと思う。その「外側のころころ変わるもの」をうまく社会とか、人生のステージとかに合わせるよう調節していくのが、成長するってことなんだろうなあと思う。

結局の所、人は変わらないし、変わったように見えるのは、付けているお面が変わっただけなんだ。